侍ジャパン応援企画~球種割合から見る松井裕樹選手の特徴~

何はともあれ野球推しです。

 

 今回は侍ジャパン応援企画ということで、侍ジャパンの投手陣の各選手の武器をデータを基に分析して、頼れる投手陣の特徴を知ろうという企画です。具体的には各選手の投球別球種割合と球種別被打率を基に、投球別球種割合はバッテリー間でのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさと捉えて分析したいと思います。また、それ以外の特筆すべきデータも合わせて見ていきたいと思います。データはデータで楽しむプロ野球さんのデータを使用させて頂きました。

今回は楽天の絶対的守護神松井裕樹選手です!!

 

 

基本情報

松井 裕樹(27歳)左投 ドラフト1位、来季プロ10年目

一軍成績:試合53、回51.2、防御率1.92、勝1、ホールド7、セーブ32、三振83

 

 松井選手は2022年も楽天の守護神として安定した投球を披露しました。防御率1.92で32セーブと毎年結果を残しています。他球団には絶望を与えられるような存在になっているのではないでしょうか。侍ジャパンでもセットアッパーや抑えでの活躍が期待されています。

 

 

投球フォームの特徴

 松井選手はセットポジションから足を上げ、グラブを横目に出しオーバースローで投げるフォームです。かなりヒップファーストを意識したフォームとなっています。身長はそれ程大きくありませんがしっかりと上からたたけているので縦の角度は使えるフォームです。さらに、出所の見にくいフォームなのでストレートで差し込みやすいフォームです。

 

 

球種別分析

       投球別球種割合   球種別被打率    空振り率    見逃し率

ストレート    49.0%       .117       15.4%     14.4%

フォーク     26.4%       .093       29.1%     7.73%

スライダー    20.1%       .143       20.4%     20.4%

カーブ      4.44%       .333       2.70%     21.6%

 

 最初にも言いましたが、投球別球種割合はバッテリーのその球種への信頼度、球種別被打率は打者からの打ちにくさを表していると解釈して分析したいと思います。

 

ストレート

 松井選手のストレートは空振り率が14%とストレートにしてはトップクラスに高いです。先発と中継ぎの違いはありますが、あのDeNAの今永選手(11.7%)よりも高いのでかなり手こずる球種だと思います。球速は150近辺ですので中継ぎ投手の中では速い方ではありませんが、出所の見にくいフォームやストレートの回転数の高さが影響しているのだと思います。被打率もかなり低いですし、投球割合が半数近くでもうなずける球種です。

 

フォーク

 松井選手のフォークは落差が大きく空振りを取るのに適している球種だと思います。実際に空振り率、被打率が驚異的な数字を示しています。松井選手のフォークは真下に落ちる球種ですので右打者にも有効に使える球種ですね。威力のあるストレートとの組み合わせでさらに化けた球種で、決め球として重宝する球種です。

 

スライダー

 松井選手が高校時代から愛用していたのがこのスライダーですね。縦方向への変化が強く変化量が尋常じゃなく大きい球種です。空振り率ももちろん高いですが、ストライクゾーンにコントロールできる球種なので見逃し率も高いのが特徴です。特に上から落としたり右打者へのバックドアも投げられるので色々な使い方のできる球種です。他にも横の成分の強いスラーブのような球種も投げます。決め球としてもカウント球としても使える球種です。

 

カーブ

 他にもカウント球としてカーブを投げます。カウント球として優秀なスライダーという球種があるので、実際に投げることはほとんどありません。5試合で1球投げるか投げないかくらいです。被打率も高い球種なので改善の余地のある球種だと思います。

 

 

カウント別投球割合

カウント別のデータは棒グラフであって詳細な数字はわからなかったのでこちらに載せることはできませんでした。すみません。

 具体的な数字はないので見た目での判断にはなりますが、ファーストストライクは8割方ストレートで取っていく形となります。圧倒的なストレートがあるので自信を持って投げ込めるのだと思います。セカンドストライクはスライダーやフォークなど変化球を見せながら取ることが多いです。カウントが悪くなればやはりストレートの割合が増えますね。

決め球はフォークが多いですが、ストレートやスライダーも使ってくるので的は絞りづらいですね。

 

 

その他のデータ

 松井選手の最大の特徴はやはり奪三振能力の高さです。2022年の奪三振率は14.46と圧倒的な数字を残しています。球界全体でもソフトバンクのモイネロ選手(14.87)に次いで2番目に高い数字です。ただ、今見た成績からしても妥当な数字だと思います。

 

 

まとめ

 松井選手はキレのあるストレートと変化量の大きいフォークやスライダーで三振を奪う力投派の投手です。厄介な球種が3種類もあるので1イニングで捉えることは至難の業ですね。侍ジャパンでは公式球への対応に苦労していますが松井選手ならやってくれると思います。信じて応援しましょう。