2022年の支配下昇格選手と2023年昇格候補選手まとめ~DeNAベイスターズ編~

何はともあれ野球推しです。

 

この回は育成選手応援企画ということで、育成選手に焦点を当てて2022年シーズンに支配下に昇格した選手のまとめと2023年に支配下昇格候補となる育成選手を紹介したいと思います。

今回は二軍で好成績を残す選手が多くいるDeNAです。

 

 

2022年支配下昇格選手

 DeNAは育成選手の数も支配下昇格の数も平均的なチームですね。2021年以前では砂田選手、中川選手などがいます。投手、野手ともに主力とそれ以外の選手との差が大きいチームですので育成選手にも十分チャンスのあるチーム状況だと思います。その中で、去年は3人が支配下昇格を果たしました。

 

 

石川 達也(24歳)投手、左投 育成1位、プロ3年目

 

一軍成績:試合3、回5.1、防御率8.44、三振3

二軍成績:試合22、回32.2、防御率1.10、勝2、セーブ2、三振41

 

 大卒から育成1位で加入した石川選手は、プロ3年目の育成契約が切れるタイミングで二軍で結果を残しました。二軍では主に中継ぎで複数イニングも投げながら防御率1.10と抜群の安定感。イニング数を大きく上回る41奪三振と三振が取れるのも魅力です。二軍での成績が認められ6/23に支配下昇格を果たしました。一軍では苦しみましたが来季はこの経験を活かして一軍でも戦力となって欲しい選手です。

 

 

平良 拳太郎(27歳)投手、右投 ケガの影響で育成契約となっていた

 

二軍成績:試合4、回15、防御率4.80、三振20

 

 右肘のトミージョン手術の影響で育成契約となっていた平良選手ですが、昨シーズン途中に復帰し二軍での登板を経て補強期限ギリギリの7/30に支配下に昇格しました。元々一軍で実績のある選手ですのである程度投げれることが確認できた時点で支配下昇格をする運びだったと思います。ケガの影響で本領を発揮できた期間は短いですが、本来の実力を発揮できれば確実に一軍の戦力となれる選手です。来季は救世主となってほしいです。

 

 

宮城 滝太(22歳)投手、右投 育成1位、プロ4年目

 

二軍成績:試合27、回32.2、防御率2.48、勝2、セーブ1、三振28

 

 高卒から育成1位で加入しプロ4年目を向かえた宮城選手は、二軍では主に中継ぎで登板しました。その中で、防御率2.48と安定した投球を披露しました。一軍の中継ぎが固定メンバーのみで少し苦しくなったため平良選手と同じく7/30に支配下昇格を掴みました。去年は一軍での登板はありませんでしたが、来季はチャンスが巡ってくるはずです。投手陣が薄いチーム状況ですので戦力となってほしい選手です。

 

 

 

2023年支配下昇格候補

支配下枠63(2/20現在) 育成選手16人

 DeNAは2022年のオフに大幅に戦力外を出し支配下枠がかなり空いているチームですので育成選手には大きなチャンスの年となります。予備の枠を考えても5人前後は育成選手に割けそうです。育成選手も16人とめちゃくちゃ多いわけでもないので12球団の中でもトップクラスにチャンスの多い球団だと思います。それでは、昇格候補を見ていきましょう。また、支配下に昇格しそうな確率を主の独断と偏見で設定しました。

 

 

櫻井 周斗(23歳)投手、左投 ケガの影響で育成契約に移行 昇格率:50%

 

二軍成績:試合13、回15.2、防御率2.30、勝1、セーブ2、三振17

 

 2021年に一軍で30試合に登板し飛躍を期待されたものの、2022年は一転ケガに苦しみ一軍での登板機会はありませんでした。育成契約となったのも疲労骨折が再発したのが要因で焦らず治療に専念するためとのことです。来シーズンに問題なく投げることができれば平良選手と同じ様に支配下への復帰が見込まれる選手です。焦らずにリハビリをして欲しいですが、ケガの状況次第では支配下昇格の最有力候補であることに間違いありません。

 

 

松本 隆之介(20歳)投手、左投 ケガの影響で育成契約に移行 昇格率:30%

 

二軍成績:なし

 

 来季プロ3年目を迎える松本選手は、2022年は春先に受けたクリーニング手術の影響で二軍での登板機会がありませんでした。オフには治療に専念するために櫻井選手と同様に育成契約となっています。ただ、クリーニング手術ですのでそれほどリハビリ期間は長くないですし、来季は二軍で投げている可能性が高いと思います。将来の先発候補ですし結果を残せば早期の支配下復帰も見えてくると思います。まずは投げられるようにしたいです。

 

 

スターリン(24歳)投手、右投 来季で来日3年目 昇格率:40%

 

二軍成績:試合28、回35、防御率9.00、勝1、三振34

 

 DeNAスターリン選手、ディアス選手、マルセリーノ選手と育成契約の外国人投手が3人いますが、ディアス選手がトミージョン手術明けということもありスターリン選手が一番支配下に近い選手だと思います。去年は二軍で主に中継ぎで登板し、28試合としっかり投げることができました。防御率は高いですがこれは前半戦にかなり打ち込まれた影響が大きく、後半には大幅に良化したとのことです。投手の経験も浅いらしいのですが、コーチ陣との二人三脚で日々成長している選手です。他の外国人選手との兼ね合いもありますが、投手陣がくずれたら入っていけるようにアピールして欲しいです。

 

 

上甲 凌大(23歳)捕手、右投、左打 育成1位、新入団選手 昇格率:40%

 

 育成1位で入団したルーキーの上甲選手ですが、ルーキーの中で最も支配下昇格に近いと思われます。DeNAは主戦捕手であった嶺井選手がFAで移籍し正捕手が決まっていないですし、支配下の捕手が6人と母数自体も少ないため不足の自体が起きて昇格する可能性もあります。上甲選手自身も恵まれた体格を持ちさらに強肩ということですので魅力のある選手だということは確かです。チャンスは多いと思いますので何とか掴んで欲しいです。

 

 

西巻 賢二(23歳)内野手、右投、右打 ロッテを戦力外となり加入 昇格率:30%

 

二軍成績:試合97、打率242、安打60、本塁打2、盗塁18、OPS668

 

 西巻選手は過去に楽天から戦力外となりロッテに移籍し、去年のオフにそのロッテから戦力外となり3球団目となるDeNAに育成契約で入団しました。野球センスが高く、特に守備力の高い選手です。二遊間とサードを問題なく守れるので二軍での出場機会が多い選手です。足もめちゃくちゃ速いというわけではありませんが、盗塁も走塁も上手いのでDeNAの課題である機動力を補える選手でもあります。身長が167cmと低く打撃で圧倒できるタイプではないので戦力外となってしまいましたが、守備と走塁はストロングポイントですので十分に支配下昇格を狙える選手だと思います。

 

 

勝又 温史(22歳)外野手、右投、左打 投手から野手に転向 昇格率:60%

 

二軍成績:試合69、打率293、安打60、本塁打6、OPS791

 

 高卒から支配下契約で入団した勝又選手は、投手として入団しましたがケガの影響もあり投手では苦しく野手への転向を打診され育成契約となっていました。ただ、野手転向1年目である2022年に二軍で好成績を残し一気に支配下昇格候補として名前が上がるようになりました。DeNAは外野手に有望株は多いですが、全体的な人数は少ないので十分にチャンスはあると思います。持ち前の打撃でアピールして欲しいです。

 

 

大橋 武尊(21歳)外野手、左投、左打 育成3位、来季プロ2年目 昇格率:50%

 

二軍成績:試合51、打率280、安打33、本塁打0、盗塁12、OPS722

 

 去年育成ルーキーとして入団し来季プロ2年目を迎える大橋選手は、2022年は二軍で結果を残すことができました。大橋選手の最大の武器である俊足を遺憾なく発揮し12盗塁と、足でもアピールすることができました。DeNAは機動力を使える選手が少ないことも追い風となりそうです。同じく俊足が売りである村川選手とはライバル関係にありますが、若さと盗塁成功率、打撃成績で大橋選手に分があるので昇格するとしたら大橋選手かなと思いました。来季も自慢の足でアピールを続けて欲しいです。

 

 

まとめ

 DeNA支配下昇格に割ける枠自体は多いですが候補選手となるとそれ程多くはないかなという印象がしました。去年の二軍で好成績を残しているのが勝又選手、大橋選手、西巻選手の3人だけですからね。櫻井選手もケガの状況次第でどうなるかはわかりませんし、その他の選手も実績的に未知数な部分が多いです。あまり前例はないですが勝又選手、大橋選手の外野手コンビがW昇格する可能性も全然ありますね。誰が昇格となるか注目です。