2022年の支配下昇格選手と2023年昇格候補選手まとめ~中日ドラゴンズ編~

何はともあれ野球推しです。

 

この回は育成選手応援企画ということで、育成選手に焦点を当てて2022年シーズンに支配下に昇格した選手のまとめと2023年に支配下昇格候補となる育成選手を紹介したいと思います。

今回は大変革の年、中日です。

 

 

2022年支配下昇格選手

 中日は育成選手の昇格は他球団と比べて平均的か少し多いくらいの印象です。2021年以前では近藤選手、木下選手、渡辺選手などがいました。特に投手が多い印象かなあ。中日は立浪監督に代わってチームを大改革している最中です。支配下枠も多く空いていたので育成選手にはチャンスの年でした。その中で、2022年は5人が支配下昇格を勝ち取りました。

 

 

上田 洸太朗(20歳)投手、左投 育成2位、プロ2年目

 

一軍成績:試合8、回41.1、防御率2.83、勝1、三振33

二軍成績:試合8、回38.1、防御率2.35、勝1、三振27

 

 高卒から育成選手として入団した上田選手は、プロ2年目となる去年は二軍で好成績を残し続け5/9に支配下昇格を果たしました。一軍でも40イニングを投げ防御率2点台と高卒2年目の投手とは思えない投球を披露しました。将来のエース候補として期待してしまう内容ですよね。来季は同学年の高橋投手と切磋琢磨した一軍で1試合でも多く登板したいです。

 

 

ワカマツ(26歳)内野手、右投、左打 来日3年目

 

一軍成績:試合2、打率000   

二軍成績:試合50、打率236、安打29、本塁打1、OPS699

 

 来日3年目となったワカマツ選手は、二軍でOPS699とまずまずの成績を残し打撃が貧打に課題のチーム事情もあり7/17に支配下昇格を果たしました。しかし一軍では結果を残すことができずオフに自由契約となりました。二軍では結果を残しているだけに一軍の壁を感じました。

 

 

レビーラ(23歳)内野手、右投、右打 来日1年目

 

一軍成績:試合21、打率203、安打13、本塁打1、OPS508 

二軍成績:試合15、打率205、安打9、本塁打2、OPS672

 

 2022年のシーズン途中である5月の中盤に育成選手として加入したレビーラ選手は、加入当初は二軍で調整し実力が認められ7/27に支配下昇格を果たしました。持ち前の長打力を買われ一軍でも積極的に起用されました。一軍で長打の見込める選手が少なかったのも背景にありました。本塁打を放つことができ爪痕を残すことが出来たと思います。ただ、確実性に課題を残しましたね。オフに育成で再契約したので、来季は確実性を上げて支配下を狙って欲しいです。

 

 

ガルシア(22歳)外野手、右投、左打 来日1年目

 

一軍成績:試合2、打率111、安打1、OPS222

二軍成績:試合26、打率262、安打22、本塁打1、OPS692

 

 レビーラ選手と同じタイミングで中日に加入し、同じタイミングで支配下に昇格したためセットで言われることの多い選手ですが、ガルシア選手は一軍での出場機会があまり与えられませんでした。その代わり、二軍で多く経験を積むことができました。打率だけで見るとガルシア選手の方がレビーラ選手より上なので確実性はありそうですね。逆に長打力ではレビーラ選手に軍配が上がりそう。オフに育成で再契約したので、自分の強みを活かして支配下を狙っていきたいです。

 

 

福島 章太(20歳)投手、左投 プロ2年目

 

二軍成績:試合18、回87.1、防御率5.36、勝6、三振67

 

 福島選手は高卒からドラフト4位で入団した選手ですが、ルーキーの年に肩を故障しオフに育成契約に移行したいました。育成選手として迎えた去年は肩のケガもよくなり二軍でチーム2位の87イニングをなげるなど、先発の柱として回ることができました。枠の関係上、シーズン中の支配下はありませんでしたが、オフに支配下に復帰しました。来季は一軍のマウンドで投げている姿を見たい選手です。

 

 

2023年支配下昇格候補

支配下枠65(2/26)育成選手12人

 中日は2022年のオフに大量の戦力外を出した影響で支配下枠が65人と他球団と比べても空いている状況となっています。育成選手もそれ程多くないので、育成選手にとってはチャンスの年ですね。立浪監督がチームを大改革している最中なので支配下昇格から直ぐに一軍での起用もあるかもしれませんね。それでは、昇格候補を見ていきましょう。また、支配下に昇格しそうな確率を主の独断と偏見で設定しました。

 

 

松木平 優太(20歳)投手、右投 育成3位、来季プロ3年目 昇格率:60%

 

二軍成績:試合12、回46、防御率4.89、勝1、三振20

 

 投手でまず候補に挙がるのがこの松木平選手ですね。高2の秋から投手に転向したので、投手での経験は浅いながらも伸びしろを期待されて育成3位で指名された選手です。ルーキーの年は身体づくりがメインで登板機会は少なかったですが、2年目となる去年から試合で投げることができるようになりました。ここまで順調に成長できているので来季は支配下昇格から一軍登板につなげたいところです。まずは二軍でアピールを期待しています。

 

 

竹内 龍臣(21歳)投手、右投 ケガにより育成に移行、来季プロ4年目

                          昇格率:30%

 

二軍成績:試合15、回15、防御率3.00、勝1、三振10

 

 高卒からドラフト6位で入団した竹内選手は、ルーキーの年はケガの影響でほぼ投げることができずオフに育成契約に移行していました。プロ3年目となる去年にようやく二軍で投げることができるようになり、防御率3.00とまずまずの成績を残していました。特に力強いストレートが武器の投手で、パワータイプの中継ぎとして支配下昇格を狙っています。ケガせず投げることができればポテンシャルは高い選手ですので、支配下に近づきそうです。

 

 

垣越 建伸(22歳)投手、左投 ケガにより育成に移行、来季プロ5年目

                           昇格率:40%

 

二軍成績:なし

 

 垣越選手は根尾選手と同級生かつ中学時代のチームメイトということで注目されていた選手ですが、これまで度重なるケガに悩まされてきました。プロ2年目はケガの影響で登板することができずオフに育成契約に移行し、3年目に二軍で防御率1.69の好成績を残し支配下に復帰するも4年目の去年再び離脱し二軍での登板もなくオフに再度育成契約に移行していました。投げることができれば貴重な左投手ですし、戦力になってくれると思いますがケガが多いので未知数ですね。まずはケガせずシーズンを完走したいです。

 

 

岩嵜 翔(33歳)投手、右投 ケガにより育成に移行 昇格率:10%

 

一軍成績:試合1、防御率

 

 岩嵜選手は又吉選手のFAの影響で人的補償としてソフトバンクから加入し、勝パで活躍が期待されるも移籍後初登板となる開幕2戦目に先頭打者に四球を出したタイミングで肘に違和感を感じ緊急降板、その後肘のケガの影響で復帰することなくオフに育成契約に移行していました。9/26にトミージョン手術を受けたことを考えると来季中の復帰はほぼないと思います。ただ、輝かしい実績のある選手ですので投球再開のめどが立てば一縷の望みを託してシーズン途中に支配下昇格する可能性はありますね。まずはじっくりとリハビリに専念して欲しいです。

 

 

アルバレス(24歳)投手、右投 育成契約で入団、来季で来日2年目 昇格率:20%

 

二軍成績:試合7、回8、防御率3.38、三振8

 

 アルバレス選手はキューバから育成契約で入団した選手です。来日1年目となった2022年はケガの影響で出遅れたため登板機会は少なかったですが、二軍で好成績を残しました。オフにはキューバ代表にも選ばれていてこれからが楽しみな選手です。外国人選手なので枠の兼ね合いもあって難しい面があるので昇格率は下げていますが、一軍で是非とも見てみたい選手です。

 

 

松山 晋也(22歳)投手、右投 育成1位、新入団選手 昇格率:50%

 

 大卒から育成選手として入団した松山選手は、ルーキーではありますが昇格候補に名前が上がる選手です。188cmと長身で力強いストレートを投げるそうで素材は抜群の選手です。強気に打者に向かっていく投球もできる選手らしいです。聞く限りリリーフ向きの選手ですね。中日のリリーフは層が厚いですが二軍でアピールすることができればチャンスはあると思います。まずは二軍で結果を残したいです。

 

 

樋口 正修(24歳)内野手、右投、左打 育成3位、新入団選手 昇格率:40%

 

 樋口選手は育成3位で入団したルーキーの選手です。一番の武器は俊足で独立リーグ時代に中日の二軍との練習試合で片岡二軍監督の目に留まり指名された経緯があります。性格も真面目で貪欲な選手らしいので、今後が楽しみな選手ですね。春季キャンプ中にも一軍に呼ばれていたので期待値の高さが伺えます。中日は二遊間にルーキーの選手が多く不確定要素が多いので、ここが崩れたら支配下昇格の可能性が高まります。自慢の足でアピールして欲しいです。

 

 

まとめ

 中日は育成選手12人中9人が投手なので投手からの昇格が多くなりそうですね。その中で、しっかりと二軍で投げることができている松木平選手が昇格候補筆頭かなと思います。他の選手はケガの様子を見ながらですね。野手では俊足が武器の樋口選手がケガはありましたが筆頭候補かなあ。育成で再契約したガルシア選手、レビーラ選手も支配下の外国人野手がビシエド選手、アキーノ選手、アルモンテ選手、カリステ選手と4人もいるので中々厳しいですね。ここが総崩れになれば声が掛かると思いますが、現状ほぼなさそうです。